はじめに
本講座では、プログラミング言語である**C++**を用いて、プログラミングの基礎的な技術を順番に学んでいきます。
初めにプログラミングと聞くと難しそうな印象を持つかもしれません。しかし、プログラミングとは決められたルールに従ってコンピュータへ命令を伝える技術です。そのため、
本講座は、プログラミングを初めて学ぶ方を対象としているため、前提知識は必要ありません。一つひとつの内容を順番に学びながら、無理なくC++を習得できるよう構成しています。
第0回では、プログラミングとは何か、そしてC++がどのようなプログラミング言語なのかについて学びます。
プログラミングとは
私たちの身の回りには、コンピュータによって動作するさまざまな製品があります。
例えば、スマートフォンのアプリケーション、ゲーム、Webブラウザ、自動車の制御システム、家電製品などは、すべてコンピュータが処理を行うことで動作しています。
しかし、コンピュータは人間のように自分で考えて判断することはできません。与えられた命令を、決められた順番に実行するだけです。
そのため、コンピュータに目的の処理を行わせるには、人間が命令を書き、それをコンピュータへ伝える必要があります。
この命令を記述したものをプログラムといい、プログラムを作成することをプログラミングといいます。
プログラミング言語とは
コンピュータが直接理解できるのは、人間が普段使用している日本語や英語ではありません。
そのため、人間がそのまま日本語で命令を書いても、コンピュータは内容を理解できません。
そこで、人間が理解しやすく、なおかつコンピュータが処理できる形式へ変換できるように設計された言語がプログラミング言語です。
現在ではさまざまなプログラミング言語が存在し、それぞれ得意とする分野や特徴が異なります。
代表的なものとして、次のような言語があります。
- C++
- C言語
- Java
- Python
- JavaScript
- C#
- Go
- Rust
どの言語もコンピュータへ命令を伝えるという目的は同じですが、文法や設計思想、得意な用途が異なります。
C++とは
C++は、1980年代に開発されたプログラミング言語です。C言語を基に設計され、その後も機能の追加や改良が繰り返され、現在でも世界中で広く利用されています。
C++は処理速度が速く、大量の計算を行うプログラムや、高い性能が求められるソフトウェアの開発に適しています。
また、小規模なプログラムから大規模なソフトウェアまで幅広く対応できることも特徴の一つです。
現在でも新しい規格が継続的に策定されており、長年にわたって進化を続けているプログラミング言語です。
C++が利用されている分野
C++は、さまざまな分野で利用されています。
代表的な例として、次のようなものがあります。
- ゲームソフトの開発
- ゲームエンジンの開発
- OSやシステムソフトウェア
- 組み込みシステム
- ロボット制御
- 画像処理
- 数値解析
- 金融システム
このように、高速な処理や安定した動作が求められる場面で活躍している言語です。
本講座で学ぶこと
本講座では、C++を基礎から順番に学習していきます。
最初は、変数や条件分岐、反復処理、関数など、プログラムを作成するために必要な基本的な文法を学びます。
その後、配列やポインタ、構造体、ファイル操作など、より実践的な内容へ進みます。
基礎を十分に理解した後は、C++の特徴であるオブジェクト指向プログラミングについて学習します。
本講座では、必要になっていない知識を先に説明することはできるだけ避け、学習に必要な内容を段階的に積み重ねながら解説していきます。そのため、一つひとつの内容を確実に理解しながら学習を進めることができます。
まとめ
今回は、プログラミングやプログラミング言語の概要、そしてC++について学びました。
プログラミングは、コンピュータへ命令を伝えるための技術です。そして、その命令を書くために使用する言語がプログラミング言語です。
本講座では、このC++を用いて基礎から順番に学習していきます。
次回は、C++のプログラムを作成・実行するために必要な開発環境を構築し、実際にプログラムを動かす準備を行います。